2011年04月

2011年04月10日

災い来たる!?

大騒ぎの引越しがようやくひと段落し、トラちゃんは4月から新しい保育園に通って
います。
1歳を過ぎての転園ということで当初はどうなることかと心配しましたが、現在は
朝のお別れの時に少し泣く以外はすっかり新しい保育園生活に慣れたようです。

前の保育園最後の日は、先生方全員で見送りをしてもらい、手作りの首飾りや
ひよこをかたどった写真入りの寄せ書きをもらってニコニコ顔のトラちゃん以外は
全員、涙々の別れとなりました。
特に担任の先生は玄関先まで出てきて私達の車が見えなくなるまで手を振ってくれ、
出来ることならずっとこの保育園にお世話になりたかったとしみじみ・・・
担任の先生は新年度から児童館へ出向されるそうで、「市民じゃなくてもぜひ遊びに
来てね」と言ってくださり、近いうちにトラちゃんを連れて訪ねてみようと思っています。

さて。
本来ならばこの記事は「引越し完了!」というタイトルで、引越しレポートをお伝え
する予定だったのですが・・・

災難は唐突にやってきました。

それは引越しが終わり、夫が転職先のA社から新年度の会社カレンダーや制服も
貰ってさぁ家族3人で新生活のスタートだ!と張り切っていた矢先のこと。
会社で始業前のコーヒーを飲んでいると、夫から一通の携帯メールが届きました。

「言葉が出ない」という件名に???と思いつつ本文を開くと、そこには目を疑う
ような文章が書かれていたのでした。

「A社の社長が病気で倒れ、内定取り消しになった。絶句・・・」

私は頭の中がしびれたように白くなり、心と体が別物になったかのような感覚を
覚えつつ「あーこの感覚、何回か経験したことある・・・そうそう、昔の婚約者との
結婚が破談になった時、それからプロポーズをされると思っていたUさんに別れを
告げられた時、それから・・・」などと、いらぬことを頭に思い浮かべていました。

数日後には出勤だったのに・・・!?
倒れたと言っても、いきなり内定取り消しなんて・・・。
せめて延期とか・・・もしや他に理由が・・・!?
それよりも、家のローンはどうしよう。
契約した優遇金利は給料振込が条件だったはず・・・。

ようやく思考が問題に向き合いだし、メールを打ちかけた手を止め夫にTEL。
「大丈夫!?今から家に戻ろうか?
とにかく落ち着いて。まずはハローワークへ行って事情を話してみて。
運転気をつけてね。」

予想していたよりも落ち着いて聞こえた夫の声に多少の安堵を覚えながらも、私の
頭は混乱状態を極め、始業のチャイムも聞こえないほどでした。

家を建てたら災いが起こるとはこのことか・・・。
いや、病気や事故でなかっただけ幸いだったと思うべきか。
借金を抱えているとはいえ、住む家も食べる物もあるのだし。

私は夫と違ってどんな時も楽観的にはなれない性格で、人生そう甘くはないと自分
にいつも言い聞かせてきたつもりだった。
でも、そうやって低姿勢のフリをしていても、人生の試練は決して見逃してなど
くれないんだ。
そして、それはやはり自分(というか実際には夫だが)の弱いところ、克服しきれて
いない部分を狙って突いてくるんだ・・・。
何だか出来過ぎたストーリーのようで笑えてしまうけど、これが現実。

それにしてもかわいそうなわが夫。
同僚らが何度受験をしても合格できないような難易度の高い資格試験を、ほんの少し
勉強しただけで一発合格してしまう頭脳を持っているのに、実務はてんでだめ。
不器用で知恵が無く機転もきかず、何をやらせてもまるでドリフの寸劇かと思うような
失敗ばかり。(もちろん本人は大真面目なのだが)
しかし幸か不幸か当の本人の自覚は薄いため深く悩むことはなく、いつも明るくて
トラちゃんのように清らかな魂を持っている。
そんな彼だからこその試練、なのかもしれない。

とは言え、現実には生活が待っているわけで、二度とハローワークのお世話にはなる
まいと話していたのに、まさかいきなり失業とは・・
これでとうとうトラちゃんの一人っ子決定か・・・?
何はともあれ、早急にトラちゃんを私の扶養に入れる手続きをしなくては。


その日夫は、ハローワークで内定取り消しの事情を話し、「失業保険をすぐに給付
してもらえないものか」と相談するも、前職を辞めた理由が自己理由のため、通常
通り3ヶ月の待機期間は免除されないとの回答。
ローンを抱えている身としてはのん気に給付を待つわけにはいかないため(しかも
失業がバレるとトラちゃんは保育園を退園させられてしまう!)夫はその日の午後、
新たにハローワークで勧められたB社(あまり条件が良くなかったのでこれまで敬遠
していた)の面接へ。
結果、B社の社長は「わが社は来る者拒まずだ。来る気があるなら明日からでも」と
言ってくれたものの、通勤距離や労働条件が前の会社とあまり変わらなかったため
(朝7時までに出勤、休日は原則平日、残業は毎日最低4時間など)止むなくB社は
辞退したのでした。


私はと言えば、普段、仕事中にトラちゃんのことは滅多に思い出さないのに、夫の
ことはなぜか頻繁に思い出してはため息という、もしかすると夫以上にブルーな
日々が始まりました。
トラちゃんの保育園の送迎を夫に頼めると言っても、先生方に失業がバレない程度
にうまくやらねばならないし、引越してきたばかりで何かとチェックが入っているで
あろうご近所に「あの旦那さん、どうも仕事をしていないみたい。」と悟られるのも
時間の問題。
しかもオール電化の我が家は朝晩の電気代が安い代わりに日中は馬鹿高いため、
家にずっと居られても困りもの。
・・・となると、ハローワークや面接に行かない日は図書館で新たな資格試験の勉強
でもしてもらうしかないか・・・。

などと考えていた失業から一週間目のとある日、断ったはずのB社から、
「勤務時間や休日は融通をきかせるから、アルバイトで手伝いに来て欲しい。」
との電話が。
仕事内容は夫にとっては慣れた仕事だったようで特に断る理由も無く、夫はさっそく
翌日からアルバイトに出かけることになりました。

幸や不幸の感じ方は相対的なものというのは本当で、以前だったら「アルバイトや
派遣などありえない!」と思っていたのに、こんな流れの中ではたとえアルバイト
でも「捨てる神あれば拾う神あり」と有難く感じるから不思議です。
しかし毎日仕事があるわけではなく、交通費も出ないあくまで「アルバイト」に
過ぎないため、もちろんこのままズルズルというわけには行きませんが、夫に明日
の予定があるというだけで、心が一気に軽くなった思いなのでした。


そんなわけで、引越しの話題どころではなくなってしまいましたが、穴があくほど
図面を眺めてきたのにいざ住んでみると図面ではわからなかった不都合な点は多々
あり、「リフォームをする時は絶対にあれもこれも直すぞ!」と将来のリフォームに
夢を馳せていたのも束の間、この一大事件が起きてしまったのでした。

今回の震災では、幸福は必ずしも物質的な豊かさと比例しないということを改めて
考えさせられ、時期を同じくして私もこのような状況となり、被災された方々のご苦労
には遠く及ばないながらも、私もまた人生の新たな価値観を模索していかねばという
思いです。
夫は夫なりに何か新たに行動を起こさずにはいられなかったようで、失業決定後は
トイレ掃除に加え新居の玄関掃除も始めています。

独身時代は生まれた家に住んでいてもどことなく仮の暮らしという感じだったのが、
結婚して地に足がつくかと思ったら産活に入り、出産するまではやっぱり何となく
落ち着かず、トラちゃんが生まれてもずっとこの地に住むわけではないと思うと
気持ちの上ではまだ仮の人生という感じが残り、「新居に住んだらようやく人生の
本番だ〜!」と思っていたのに今度は夫の失業で、まだまだ人生のメインストリート
を歩めている気がしません。
しかしたとえわき道でも人生の第何幕目かがスタートしたわけで、果たして今後
どんな展開が待っていますやら・・・。






引越し前に読んでおくべきでした。
”断捨離”・・・今後の人生の新たな目標になりそうです。
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