ご近所

2017年07月21日

失えば得る?

前回の続きです。

友達を急にシカトしたりよそよそしくしたりする人の心理がわからなかったけれど、もしかするとこんな風なのだろうか?
Yちゃんママとの一連のやり取りに疲れた私は、「もう彼女に情けは無用」という気分だった。

その夜はE子と飲みに出たのだが、E子は
「それはもう疎遠にしてしまっていい。
笑顔で挨拶だけしとけばじゅうぶん。」
と言い、これまでピンときていなかった夫も
「今後は向こうからアクションがない限り干渉しないほうがいいね。」
と同調してくれた。
そうは言っても、私にHママのような露骨なハブりが出来るはずもなく、Yちゃんママもまた私の変化に気づくタマではないだろう。

心の中で誰かを否定したい時というのはどこか気持ちが晴れないものだが、翌朝はなぜかスッキリしていた。
久しぶりに気分の良い週末を過ごしていると、ラインの着信音が鳴った。
誰だろうと思い見ると、Hママ。
例の夏祭りのお誘いだった。
そういえばトラちゃんは最近、「お祭り、Hちゃんと行ってもいい〜?」とうるさかった。

一瞬躊躇するも、ええいままよ!と返事した。
「お誘いありがとうございます
ぜひご一緒させてください

まるで失恋の勢いで好きでもない男の誘惑に乗る女のようだと思いつつ、声をかけてくれたことに対して報いたい気持ちがまさった。
少なくとも「考えてみますね」なんてのらりくらりなYちゃんママのようにはなりたくなかった。

そして数時間後。
今度はMちゃんママからラインがあった。
業務連絡以外ではあまり出番のないラインが朝からもう2件目で、これには驚いた。
Mちゃんママからは、「スイミングスクールの夏休み短期特訓に一緒に参加しませんか?」というお誘いだった。
短期特訓は平日2日間で、トラちゃんは学童保育へ行っている時間帯なのだが、もしわが家さえよければその2日間は彼女がトラちゃんを預かってくれると言う。
とてもありがたい申し出だったが、それではあまりに申し訳ないので、うち1日は私が休暇を取りわが家で2人を遊ばせますと返事をした。

この急展開は、もしかしてYちゃんママをバッサリ切り捨てたせい
そう思わずにはいられなかった。
私の中で淀んでいた何かが急に流れ出し、プチ鬱のモヤが晴れていくような気がした。

その夜のこと。
何かを察知したかのように、珍しくYちゃんママ発信でのラインがあり再び驚いた。
「キャンプ、やっぱりYも行かせることにしました!」

・・・何をいまさら。
昨日の私なら単純に歓迎したろうが、もうポジティブな感情はわき起こらなかった。
トラちゃんだって、もうすっかり1年生の○○ちゃんと一緒に行動する気だ。
がそこで「帰省のほうは大丈夫なんですか?」なんて意地悪を言うとツキが逃げそうだったので、"了解しました!"とだけ返信。
その後「実はあれから娘と2人で旦那を説得しまして云々・・」と長文の言い訳が送られてきたが、「ますます信用を失うだけなのに。」と白けるばかりだった。

女子の人間関係、ことママ友づきあいにおいて協調性のなさは時に命取りとなることを彼女は知っているだろうか?
おそらく彼女はその性格が災いして、これまでにも軽んじられたり愛想を尽かされたりしてきたに違いない。(自覚があるかどうかはともかく)
たとえば今日のHママやMちゃんママのようなお誘いに対し、キャンプの一件みたいにのらりくらりやってたら、次はもう無いだろう。

もっとも、律儀タイプの私でさえ舐められたりハシゴ外されたりはしょっちゅうで、彼女とさして変わらぬ扱われよう。
彼女は自業自得で私は器用貧乏・・中身は真逆なのに結果が似たり寄ったりなのは、少々理不尽を感じないでもない。
しかし。
まごころで接すればまごころを返してくれるMちゃんママのような人も中にはいるわけで、そこはYちゃんママとは違うと信じたい。
Hママが声をかけてくれたのだって、(実は自分とわが子のことしか考えていないとしても)Yちゃんママより私をいくらか評価(?)しているからではないか。
そう考えると、Hママへの苦手意識が少し薄れたような気さえする。

この一件が無ければ、「あぁ〜あと○個寝たらお祭り!!楽しみだなぁ〜」とうっとりするトラちゃんにゲンナリしていたろうと思うと、切り捨てたことで開かれた新境地への前向きな気持ちがわいてくるのでした。




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2017年07月15日

仏の顔も三度

基本まごころ・意地悪しないがモットーの私。
しかし「もうつきあいきれない!」と言いたくなる人物が現れました。
残念なことに、それはご近所ママの中では一番気が許せると思っていたYちゃんママ。
親子揃ってのんびり屋なので、これまでにもペースを乱される場面はちょいちょいあったのだが。
そりゃーないっしょ!!というのがたび重なり、さすがの私も疎遠にしたい気分なのです。

たとえば昨年末。
町内会がらみで、当時役員だったYちゃんママからとある雑務を頼まれた。
「今日中に済ませなくちゃいけないのだが、自分も急に頼まれ困っている。」
そう言われ、私は人助けと思い一も二もなく引き受けた。
年の瀬、しかも今日の今日なので予定をあれこれ調整し、夫にも協力させ何とか終えた結果、彼女に深く感謝もされた。
ところが。
後にふとしたきっかけで、実はその仕事が急にわいた話ではなく、彼女の怠慢だったことを知ったのだ。

E子の言ったとおり、まごころで接した分、私のダメージは大きかった。
自分の怠慢をリカバリするため、ご近所ママの中からいかにもお人よしの私が狙い撃ちされたかと思うと虚しく、引き受けた際の彼女のホッとした表情を思い出すと不愉快だった。

それでもこの時は、「子供が3人もいると、雑務に構っていられないのだろう」と気持ちを切り替えつつ、彼女にはまごころを少し控えることにした。
・・控えるつもりだったのだが。
つい手を差し伸べてしまうのは、策士なHママやFママに比べればイノセントな人柄のせいだろうか。

トラちゃんはとある活動グループ(身バレ防止のため詳細書けませんがとりあえずクラブとします)のメンバーになっている。
その後トラちゃんの口コミ(?)でYちゃんも加わったのだが、近所ということもあり私がYちゃんとクラブとのパイプ的な存在になっている。
それはまぁいいのだが。

そのクラブは時々、地域のイベントに参加することがある。
そんな時はだいたい現地集合・解散なので心ある保護者が車を出すのだが、わが家はひとりっ子ゆえ他に用事も無く、「今回feeさん号はトラちゃん、Yちゃん、○○ちゃんでお願いします〜」てな感じになる場合が結構多い。

ある時、集合時間になってもYちゃんが来ないことがあった。
Yちゃんママに電話をしてみると、
「あー今回行かないことにしたんですよぉ。
そういえば今日でしたっけ〜」
と何とも呑気。
悪びれもせず申し訳なさそうでもない口調が余計にイラっときた。

事前にきちんと連絡を取り合えば良かったのだろうが、これまでにもそういった感覚のズレ?噛み合わなさ?がたびたびで、毎回こちらからお伺いを立てるのもいい加減嫌気が差していた。
そもそもウチは、Yちゃん担当窓口じゃない。
車を出す私に一報入れねばという発想がわかないくらいだから、あちらも同じ思いなんだと思うと妙に腑に落ちた。

そして最近のこと。
クラブの関連団体が主催する夏休みキャンプの募集があった。
トラちゃんやYちゃんはじめ子供達は参加する気満々。
私も日ごろの感謝を込め、義理でもトラちゃんを参加させようと思った。
何たってクラブは地元有志のボランティア運営で、会費はタダなのにおやつまで出るのだ。

いっぽうYちゃんママは
「えーどうしましょう、ちょっと遠いなぁ・・・
あ、今回はしっかり参加費取るんですね。」
とか何とか。

1泊2日食事つきなんだから、タダのわけがない。
が、そういったピンボケも今に始まったことではなかった。
彼女は完全ボランティアのクラブだけでなく、ボランティア色の濃い学童保育に対してもお客様的態度で、こちらがヒヤヒヤさせられるのだ。

更に言うと、彼女は基本子供に対してマメではない。
たった月いちのクラブの送迎すらほとんどしないのだ。(歩けない距離ではないが低学年女子を1人で歩かせる距離でもない)
最初のうちは私が「Yちゃんも送りましょうか?」と声をかけてみるも大抵は遠慮され、その時だけ旦那さんに送迎させるという具合だったので、かえって迷惑かなと思い声かけをやめた経緯がある。
送迎しない、つまりほとんど顔出ししないからクラブ側との交流もない、よってつい私がパイプ役に・・というわけ。

またYちゃんは好奇心旺盛で運動神経抜群、何をするにも張り切る子なのに、その無料クラブ以外は何もさせてもらっていない。
いつぞやはYちゃんが
「Yね、水曜日にダンス行ったんだよ〜すっごい楽しかったぁ〜♪
はやく次の水曜にならないかなぁ。」
と言ったので、ダンス始めたのねと思いママに聞いてみると、
「違うんです、ダンス習いたいってうるさいので、一度だけお試しレッスンに行ったんです。
習わせるつもりはないんですけどタダだから〜。」

親でも親戚でもない私がガックシきた。
もしかしてこの人、私以上にYちゃんのことが見えてないんじゃ!?と思ってしまった。(これがHSPの悪いところ)

キャンプに話を戻します。

やめときゃいいのに、懲りない私はまたついまごころを出してしまった。
「もしYちゃん参加されるなら、トラと一緒に送って行きますよ。」
トラちゃんのためというより、母親の不精で何かと不参加のYちゃんが純粋に不憫だった。(これも反省
返事は
「ちょっと考えてみますね。」
だった。
しかしその後約2週間、彼女から返事が来ることはなかった。(というか、Yちゃんママスタートで何か発信されることはほぼ無い)

そうこうしているうちにクラブからメールが入った。
申込み期限が来ているので、トラちゃんとYちゃんの出欠の返事を早く聞かせて欲しいという。
なるべく参加して欲しいとの旨も書かれてあった。
トラちゃんに聞く限り、「Yちゃんは行きたがってるよ」と言うが・・。
そこでクラブからのメールをコピペ引用し、再度Yちゃんママにラインしてみた。

待つこと丸2日、ようやく返事が来た。
ところが中身は
「娘に聞いてみます。」

またまたガックシ。
いくらなんでもちょっとズレすぎじゃ!?
損得抜きで世話をしてくれてる人や、間にはさまってる私のことを何とも思わない?
乗り気じゃないならさっさと断るのがせめてもの礼儀では?
それほど周囲が見えていないのに、堂々と生きられるのはある意味尊敬だった。
否、見えないからこそ堂々なのか。

直後、私はトラちゃん参加のメールをクラブへ返信。
Yちゃんママには
「うち、もう参加するって返事しちゃったんです。
トラは1人でも行きたいって言うので。
決まり次第クラブへ連絡してあげてください。」
と連絡先を添え返信した。

気分はもう「ハシゴはずすぞ」という心境だった。
返事を待たせて、クラブにYちゃんママと同類と思われたくなかったのもある。
トラちゃんがYちゃん抜きでも行くと言ったのは事実だが、渋っても行かせるつもりだった。

それからしばらくして、クラブの連絡事項をYちゃんママにラインする機会があった。
ついでに
「キャンプ、結局どうされました〜?」
と聞いてみた。
すると彼女、
「娘は行きたがってたんですけど、夫が泊まりはダメと言うので諦めました。」

不信感倍増だった。
風の噂で、クラブには「その頃に帰省するかもしれないので」、1年生の○○ちゃんママには「Yはあまり乗り気じゃないみたいで」と二枚舌な言い訳をしていたらしいことを耳にしていたから。
何よりあの従順な旦那さんがダメと言うとは思えない。

そこで「帰省じゃなかったんですね〜?」とでも返せば良かったろうか。
「了解です」と返すのも癪、"了解"のスタンプを送るのも癪で、半角でOK!と書き返信。
これが小心者の私にできる精いっぱいの抵抗だった。


そんなわけで、勝手に空回りして苦手な人だらけになってしまった私
しかしこれまでの自分史を振り返ると、こういうのはもう幾度も味わってきたはずであることを思い出した。

陽気な呑気者は確かにつきあいやすいけれど、いざ一緒に何かを計画するとか共同作業をやろうとするとテンポが合わず、消耗するのは決まって私。
気づかぬ相手はどこまでもストレスフリーで、それがまたストレスの種だった。
懲りない私も私だが、これをもっと早く思い出すべきだったと悔やまれる。

さて。
今後地域や学校絡みで共同作業(役員とか)を一緒にやる場合は、Yちゃんママタイプと組むのは要注意、と肝に銘じたい。
むしろ仕事相手として組むなら、抜け目ないHママやFママのほうが合うような気さえする。(別の種類のストレスはあるだろうが。)
そう考えるとHママがYちゃんママをハブる理由がわかったような気がして、Hママに対する親近感めいたものがわいてくるのでした。








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2016年06月20日

初家庭訪問

古来、手習いは6歳の6月6日から始めると良いそうで、トラちゃんはこの6月より個人
のピアノ教室へ通い始めました。
一朝一夕には上手くならない芸事だけに教室選びは慎重に・・と考えた私は約1年前
からリサーチを開始。
教室を選ぶにあたって私が重視した点は以下の4点でした。

ゞ擬爾徒歩圏内であること
子供が低学年のうちは親の送迎もやむを得ませんが、継続して習うのであれば将来は
ぜひ自力で通って欲しいもの。
そこで自宅から半径1km圏内で探したところ、A,B,C,Dの4教室が見つかりました。

知り合いが多すぎないこと
子供の習い事に知り合いが多いと親子ともども心強いものですが、反面わが子と他の
子をつい比較してしまったり(逆にそのつもりがないのに競争されたり)、やめたい時に
やめづらいといったデメリットもあります。
元々芸術系には教育ママが多い上、彼女らの厳しい目に晒される発表会ではママ同士
で火花が散るのを子供の頃から見てきたし、スポ少などでは「なぜあの子がレギュラー
でウチの子が補欠!?」などと物言いをつける親もいると聞きます。
,両魴錣鯔たせば知り合いゼロというわけにはいかず、後から入って来る可能性も
ありますが、なるべくマイペースで行きたい私としては事前に避けられる地雷は避けて
おきたいところ。
そこで私は教室と先生の雰囲気をリサーチがてら、目当ての教室の発表会を覗いたり、
レッスンの見学ついでに発表会のプログラムを見せてもらうなどしました。
結果、家からほど近い教室Aは知っている名前が多く(当たり前)、しかも役員時代に
やたら攻撃的だったママの子の名前があり却下。
知っている顔や名前は多少見られるものの、腹六分のつきあいで済みそうな教室B,C,D
が候補に残りました。

J譴硫颪ないこと
子供の習い事には父母会的な組織を持つところが少なくありません。
スポーツ系なら準備や後片付け等の不可欠な戦力であるし、芸術系なら発表会やその
打ち上げでママ達と親交を深めることで退会を抑止したり、新規生徒の開拓にも繋がる
ようです。(中には学校さながらに保護者懇談会を開催する教室もあるそう)
当然ピアノ教室も例外ではありませんが、親の出る幕をこれ以上増やしたくない私は、
母の会がない教室をリサーチ。
生徒募集を始めたばかりの教室Cと、母の会があるとは思えない小規模教室Dに絞られ
ました。

ぅ肇蕕舛磴鵑気に入った先生であること
教室CとDのうち個人的に好印象だったのは教室Cの先生でした。
D先生は、教職をリタイア後教室を始めたというおじいちゃん。
経歴が立派なだけに月謝は安くない。
対するC先生は若くてキュート、月謝が安いうえ教室Dより近いとあって、私は内心Cで
決定。
しかし最終判断はトラちゃんにと思い尋ねてみると、意外にもトラちゃんは「D先生のほう
が好き!」とのこと。
お姉ちゃんみたいなC先生よりおじいちゃん先生がいいとは驚きでしたが、理由を聞いても
「何となくD先生がいい」と言っていました。

そんなわけで新しいピアノ教室は教室Dに決定。
トラちゃんは譜読みに四苦八苦しつつも、毎週楽しくレッスンに通っています。

さて、"このブログにHちゃんYちゃん(とママ達)がレギュラー出演とならなければよい
のですが"なんて願ったのも束の間、近所の遊びの輪は平日にまで拡大しています。
小学生ならごく当たり前の放課後遊び・・しかし核家族のいわゆる"フルタイム学童っ子"
ばかりが集うわが家周辺の外遊びは日没寸前にスタート (注:解散ではありません)
もちろん互いに習い事や用事があったりで毎日というわけではないし、日が長い今の
時期でも遊びはせいぜい30分。
とはいえ専業主婦家庭やポツンの一軒家に住む人が見たらありえない光景でしょう

まだ遊びが週末限定だった頃でさえ月曜になるとホッとしていたのに、平日もランダム
に遊ぶとなると・・共働き家庭ばかりゆえ、いわゆる”道路族”が発生したりはないけれど、
それでも私にとっては結構なストレスでした。(今はもう慣れました)
会社を出ても解放感が無く帰宅の足取りが重くなるのは、勝気な近所の女子達にわが
子がうまく立ち回れるだろうかというこれまでの不安に加え、帰宅後何も手につかず、
来るかどうかもあやしい友達を今か今かと待つトラちゃんの姿が、かつての自分を彷彿
とさせたせいかもしれません。

かつての自分を彷彿、といえば。
私と思考がよく似ていて共感しどころ満載なとある主婦ブログを愛読中です。
お子さんの園時代の記事をさかのぼると、「自分と違って子が自己主張ハッキリタイプ
でよかった、物おじしない性格でよかった。」などと書かれていたのが、学年が上がるに
つれ友達の輪に入れなくなったり、引っ込み思案になったりの様子に「だんだん自分に
似てきた」と落胆するあたり、まさに私と同じ。
つい「まだまだ何が開花するかわかりませんよ〜」とコメントしたくなるものの、そう言い
切れるほどの経験も器もなく、彼女の心情を自分と重ね合わせながら記事に一喜一憂
しています。

話を戻します。
外遊びメンバーの顔ぶれから想像するに、平日夕刻の外遊びを禁じている家庭もある
にはある様子。
家の中にいても子供達の叫び声が聞こえてくるのにわが子をどう説き伏せているのか、
また外遊び容認派の家庭をどう見ているのかは少々気になりますが、それはひとまず
置いといて。
以前は18時半に夕飯を食べていたのが今や19時すぎ・・夫の帰宅次第ではお風呂に
入っていた時間です。
そのしわ寄せはトラちゃんと私に「眠い〜」「時間がない!」という苛立ちとして確実に跳ね
返るし、車に自転車をぶつけられたり寄せ植えにボールが直撃したりとやれやれなこと
も多い。
もしかすると、過去にそういったやれやれに懲りた家庭が外遊び禁止措置をとっている
のでは・・?なんて思うのは複数子家庭の大変さをリアルに想像できない私の浅はかな
考えで、実はそれぞれ事情があるのでしょうが。
ともあれそのブレの無さには憧れる反面、現実にはトラちゃんが友達と遊ぶチャンスを
潰すなど私に出来るはずもないのでした。
そう、"遊ばせない"という究極の決断をしない限り、これはもう慣れるしかないのです。
ならばデメリットよりもメリットに目を向け、日常として受け入れようじゃないの。
そう思えるようになったのはここ数日のこと。
ママ友というものを持たない私でもアポ無しで自由に参加・解散オッケーな遊びの環境
は実際とてもありがたく、それが無い所に住んでいたらさぞ羨ましく感じたに違いない。
コミュニケーションスキルを身につけるには、学童期に遊びの場数をどれだけ踏むかに
かかっているのだから。
私自身、外遊びのお陰で夕飯の準備に殺気立たなくて済むし、おかずを1品増やしたり
洗濯物を畳んだりもできる。
しかもこれはずっと続くわけではない。
夏至を過ぎれば日はどんどん短くなるのだから、遊べるうちは遊ばせてやろう。
・・・そんな風に思い至ったのでした。

ただ、来るかこないかわからない友達を待ちぼうけというのはいただけないので、家族
協議の結果、
・持ち帰ったプリント類の片づけと翌日の準備を終えるまでは、たとえ友達が玄関先に
来ても出ていかない。
・皆が集まり出すまでは自主勉強をする。(宿題は学童で済ませてくる約束)
というルールを作成。
すると、これまで片付けと準備にダラダラ30分もかかっていたトラちゃんが遊びたい一心
でテキパキするようになり結果オーライ。
友達が迎えに来ると「すぐ行くから先にこれ使ってて〜」とおもちゃを貸したり、「待たせ
てごめんね」と気遣う様子に「なんて優しい子なのだろう」と思う一方、「そんなに下手
に出てどうする!?そんなだと母みたく舐められちゃうんだよ、女社会は」と内心毒づい
たりしています。
注意点としては、我が家がお気楽な一人っ子なのに対し他はほとんどが複数子家庭
であるということ。
「お宅のぺースに合わせてたらこっちの生活が・・」なんて思われぬよう、わが家周辺
で遊びが展開している時には早めに解散を促しています。
もっとも、ほとんどの場合「あたしまだだいじょうぶ〜!」と返されるのがオチですが

そんなわけで、トラちゃんの友達と思えばたとえ3年目にしてようやく蕾をつけたバラを
へし折られたって何のその。
今日も作り笑顔で子供達を見送る母なのでした。


GW明けには初の家庭訪問がありました。
まずはトラちゃんの学校での様子をひと通り聞いた後、気がかりだったことを質問。

「授業参観の様子を見る限り、まだ慣れていないせいか園時代のような活発さが
無いように感じるのですが。」

(先生)「確かに最初のうちは大人しい印象を受けたんですけど、最近は発言も
よくされますし、『みんなー!早くしないと遅れるよ〜』とか声掛けなんかもよく
してくれるんですよ。
でもトラちゃんの言い方は全然嫌な感じではないんです。
最近の1年生女子はおませさんが多くて、結構キツい言い方をする子もいるんですが、
トラちゃんはとても1年生らしい1年生ですね。」

「休み時間にあまり外へ出ていないらしいんですけど、なんだか園時代のグループ
が出来上がってて仲間に入りづらいのかなって思うんです。
トラの口から出てくる名前も、引っ越ししてきた子とかの名前が多いんですよね。」

「そうですねぇ、A園出身のHちゃん○○ちゃん△△ちゃんは確かにいつも一緒ですね。
でもそれ以外は特にグループというほどでもないんですよ。
私も、休憩時間には部屋にいる子を外へ誘い出したり、グループで固まらないように皆
でできる遊びを考えているところなんですよ。」

・・と採用3年目とは思えぬ模範解答。
いや、個別の名前を出してしまうあたりはまだまだ新米か。
それにしても、Hちゃんの名前が出てきたのにはびっくりというかやっぱり。
トラちゃんとは出身園が違うのでさほど気にならないとはいえ、それでもこうして知らない
間柄ではなくなった名前をズバリ出されるといい気はしない。
その3人がガッチリグループであることやそこにYちゃんは含まれていないこと、Hちゃん
宅に園仲間とおぼしき親子の出入りが多いらしいこともトラちゃんから聞いていたけど・・。
この時、"同じ園出身でしかもHちゃんの二軒隣のYちゃんママはどんな思いでグループ
を見ているのだろう"という思いがチラリと頭を過ぎったのでした。

「他になにか聞きたいことやご相談はありませんか?」

聞かれて、もうこれといって何もないことに気づく私。
いや友人に語る愚痴レベルなら言いたいことは沢山あるけど、わが子の立場を考える
としょっぱなからめんどくさい保護者認定はされたくない。
これが保育園なら「家事や育児の協力者はいますか?」等のアンケートが時々あって、
子供と向き合う時間が足りないといった個人的な悩みも話せたけど、それはどう考えて
も小学校教諭の守備範囲ではないし。
何たって保育園は厚生労働省、学校は文科省管轄なのだ。

「私自身の悩みなら色々あるんですけど(笑)
・・うちの子はうるさいほどよく話をしてくれるので特にないですね。
強いていえば、体が小さいことでしょうか。」

そう言ってみたものの保育士さんでも養護教諭でもない彼女と話が膨らむわけもなく、
「席替えの時は座席に配慮しますね。」とかなんとか言われて終了。
意気込んで臨んだ割には予定より5分も早く終わり拍子抜けしたものの、これは大きな
問題がないからであって喜ばしいことなのだ、と自分に言い聞かせたのでした。

それからしばらくして、学校行事の帰り道のこと。
帰宅方面が同じYちゃんママと道すがら一緒になり、いつも仲良くしてもらってありがとう
とか遅くまで遊ばせて済みませんとか言いあった話の流れで、
「ご近所のHちゃんはお友達が多くて人気者なんですね、きっとリーダータイプ(さすがに
ボスとは言わず)なんでしょうね。」
と振ったところ「実は・・」な話を打ち明けられたのです。
いわく、
園時代からHちゃんの家には園のママ友親子らが頻繁に遊びに来ていること。
上2人と歳が離れた末っ子のYちゃんにはそういうこと(ようはママ友作り)が手抜きに
なってしまい、Yちゃんに可哀想なことをしたと思っていること。
YちゃんはHちゃん宅に友達が来ていると当然合流したがり、仲間に入れてもらえるのは
ありがたいが、何となく見せつけられてるように感じてしまうこと。
なるべく気にしないようにしているが、家が近いのでどうしても余計な情報・・たとえば
Hちゃんが園友達と遊園地へ行ってきたとYちゃんに自慢をしたり・・が耳に入ってしまい、
知らぬが仏でいられないこと。
住んでいる区画は前後左右ズラリと並んだ密集団地で、何かと息苦しさを感じること。
土地を購入する際、今の団地と小規模なfeeさんとこの団地とで迷ったのだが、そちらに
しておけば良かったと後悔していること・・・。

なるほど、共働き率の高いこんな片田舎にも"新興住宅地の憂鬱"があったとは。
でも子供に可哀想なことをしたというのは果たして本心だろうか。
これがママ友ゼロの引きこもり専業主婦なら、自分にママ友がいないばかりにグループ
遊びに誘われず、子に申し訳なく思うものらしいけど。
少なくとも私は、ママ友を作らないせいで自分が焦りを感じることはあってもトラちゃんに
悪いなんて思ったことがない。
自分に仕事という居場所があって、我が子が園や学童で楽しそうにしていて、帰宅後も
近所の子と目いっぱい遊んでいるんだからもうそれで十分じゃないの?
Hちゃんには歳の近い妹がいて、おそらくHちゃんママはその育休中や時短中に濃いママ
友作りが出来たのであり、歳の差きょうだいの末っ子や一人っ子でそれが出来ないのは
ごく普通であると思うけど?
その証拠に、Yちゃんママだって2人目まではそれなりにママ友づくりが出来ていたから
こそ、Yちゃんで初めてその感情を味わってるわけで。
人のことを言える立場ではないが、何でも同じ土俵で比較するから疲れるのでは?
そして実は子供が可哀想、ではなく自分が疎外感を感じているだけでは・・・?
まぁ近頃はこの私でさえ「ポツンの一軒家は気楽でいいな。」と思うくらいだから、彼女
のしんどい気持ちはよくわかる。
Hちゃん一家さえ視界に入らなければ彼女はそんなことで思い悩まずに済んだのだから。
言われてみれば確かに、我が団地にはトラちゃんと同世代の女の子がおらず、Yちゃん
ママには"遊びに参加できるのにストレスは少なめ"という羨ましい環境に映るのかも
しれない。

そういえばこれまでに感じたHちゃんママの印象は、頭が切れる、情報通、話にさりげ
なく自慢が入る、上目線、何だかプライド高そう〜・・とまぁ今思えばボスママのニオイ
がする人だった。
うちに一人で遊びにきた妹ちゃんを家まで送ってあげても「すみません」のひと言も無い
し、Hちゃんの蹴ったボールがうちの窓ガラスをかすめた時も「あらー・・」と呟いただけ
で、普通なら出るであろうお詫び的なセリフは出ず仕舞い。
無意識かわざとかは知らないけど、こと母親同士という関係において自分が少しでも下
になるのが我慢ならない人なんだな、と感じた。
かたや子のHちゃんは、登校の見送りや学童保育のお迎えの時に「明日は○○ちゃん
とお泊りなんだよー」とか「△△ちゃんとバーベキューをするんだよ」とか、よく私に報告
をしてくれる。
そんな時トラちゃんは「ふーん」といった表情でただ聞いているけど、彼女らと同じ園出身
のYちゃん親子が聞けば、心穏やかではいられないだろう。
これまではHちゃんの"いかにも子供らしい発言"と気に留めなかった私も、Yちゃんママ
の話を聞いた今や、「あれは親子揃ってリア充アピールだったのか!?」と思ってしまう。
ついでに言うと、トラちゃんは近所の子らにいじめというほどではないが悪ふざけの標的
にされ、帰宅したとたんポロポロ泣き出したことが何度かあるけど、それだって事情を聞く
限りいつもHちゃんが策士な感じ。
その頭の良さはやはり母親譲りなのだろうか。
・・一旦溢れだしたネガティブ感情はとどまることを知らないのでした。

しかしここでYちゃんママに同調し過ぎると悪口談義に発展しかねない。
そこでほどほどに共感しつつ、
「きっとHちゃん家に行けばYちゃんにも会えるから、お友達が集まっちゃうんでしょうね。
私も最近ようやく気づきましたけど、新興住宅地って良し悪しですよね・・。
そういえばA園ってLINEグループとかもあるんでしょう?
うちはそういうのは無かったんです、むしろ気楽ですけどね・・あ、私が知らないだけかも
しれませんが
うちも一人っ子だし高齢だしで、てんで蚊帳の外ですよ。
でも、貴重な休日に子供繋がりのグループで集まってばかりというのも正直疲れません?
家族水入らずで過ごせるのなんてあと数年ですよね。
とはいえ、私は早く親の出る幕が無い年齢になって欲しいですけどねー」
と言うに留めたのでした。

そう、あと3年もすれば子供は近所や親同士仲が良いといったくくりではなく、気の合う
友達を選んで遊ぶようになるのだ。
私だって子供の頃は近所の遊び仲間と教室の友達は別物であり、近所の子=親友では
決してなかった。
人づきあいの悪い母が唯一茶飲み友達として入り浸っていた家の子とは同級生だった
けどウマが合わず、むしろ連れていかれるのが苦痛だった記憶さえある。
ならば今はあまり深刻に考えず、子の友達の母とはこれまでどおり適度な距離を保つ
のが吉ではないか。
綺麗で朗らかなYちゃんママにも実はクヨクヨした面があるのだと知り、親近感がわいた
気がしないでもないけど、彼女に接近し過ぎれば結果的に私と彼女がHちゃんママをハブ
いた形となり、今度は私とトラちゃんがHちゃん親子にハブられかねない。
特に近所同士の関係はこの先も延々続くのだからよくよく気をつけないと・・・。

そんなわけで私は「親」という字のとおり木の側で立って見守ることに徹しつつ、わが子
の前では決して不安な顔を見せぬようもっと強くならねば!と胸に誓うのでした。




追記)
男の子を持つ知人の話によると、今どきの対戦型ゲーム機はWifi環境下で遊ぶので、同じ
時間に同じゲームをしている近所の子らの名前を拾ってしまう・・つまり近所に誰が遊びに
きているのかがわかってしまうそう
近所から遊び声が聞こえてくるだけならまだしも、ズバリ自分は呼ばれていないことを
リアルに知ってしまうとは・・何とも残酷な時代です。



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